干瓢剥きは例年お盆前に剥き終わりますが、今年は長梅雨の影響を受け成長が遅れていましたので9月に入りいよいよ最終となりました。
天日干しで乾燥させて干瓢にするため、良く晴れた日が連続で2日間続かないと乾燥しきれません。昨日は台風の影響で雲が多くなりましたが時折晴れる予報でしたので、最後のチャンスと捉え5個目と6個目を早朝から剥きました。
そして、夕顔の実のワタを使い味噌汁にして食べました。
干瓢剥き5個目6個目
お盆が過ぎて草の勢いが衰え始め、虫に皮をなめられてしまい哀れな姿の夕顔の実がいくつか見られるようになってしまいました。
勢いが衰え成長が今一進みません。上の画像で大きな方が直径約20cmしか有りません。この時期になると収穫を遅らせても大きくなるのは期待でしません。皮が硬くなり中ワタがスカスカになるだけで剥くのには適しなくなってしまいます。大きくなるのを諦めて剥きました。
最盛期は、25cmから30cmくらいに大きさになっても剥くのに適していますが、約20cmと小さくてもワタが割れだしスカスカ状態になってしまいました。
小さくてもメリットはあります。大きいとどうしても包丁を入れて輪切りにすると切り始めと切り終わりで大きな差が出てしまい最悪は途切れてしまいます。
今回は、途切れ率が格段に下がりました。
途切れ率が下がったとはいえ剥き上がりはとても少ないのはやや残念です。
晴れていてある程度のそよ風ぐらいが理想ですが、晴れ、曇り、通り雨とめまぐるしく変わる天気に加え、強い風が時折吹くため帯状に剥いた干瓢の下の方が張り付いてしまいます。何度剥がしてもしても張り付くので投げやりの諦めムードになる。
本日は、晴れの予報ですので丸一日天日干し乾燥をします。
夕顔の実ふくべのワタの味噌汁
子供の頃は、祖母が同様に早朝に干瓢剥きをしていました。その傍らで手順を伝授して貰い、朝食に夕顔の実のワタを入れた味噌汁を食べました。
その頃は、あまり美味しいと思って食べたことが無かったので毎回ワタが大量にでますが、味噌汁は作っていませんでした。
当時は、当然だし入り味噌汁などは無く、自家製の味噌に出汁無しでワタだけを入れていました。
しかし、友人のぶどう園主が懐かしがり夕顔の実をお土産に持参したところ、後日大変美味しかったと連絡があり、その話に乗った妻が是非食べてみたいと言うので、リクエストに応えて夕顔の実のワタの味噌汁を作りました。
くり抜いたワタを一口大に切り種を指で取り除きます。(上の画像右上部)
ワタだけでは違う食感を楽しめないので、輪切りにしたときに途切れてしまった帯状に剥くところも一口大に切り使うことにしました。
鍋にたっぷりのお湯を沸かし一口大に切ったワタを投入して一煮立ちしたらダシ入り味噌を溶きます。
味噌の量は通常より多めが良いようです。
長く煮込む必要はありません。一煮立ちで充分です。
出来たては、表面がつゆつるにゅるにゅるの何とも滑らかで、ワタの中部分はフワッとしています。
皮に近い帯状に剥く部分は表面つるりでシャキシャキ感があります。
味は、味噌とダシの味しかありませんが、若干の酸味があります。
真夏の食べ物ですので、冷蔵庫が無かった子供も頃は、饐えているのか本来の若干の酸味か区別が付かないので、朝だけで消費できる分しか作らなかった祖母でした。
味噌汁完成2時間後、食感を再度確認しました。
余熱で、すっかり透明になりました。出来たての表面がつゆつるにゅるにゅる感は薄れてしまいました。
家族全員、今までに味わったことない食感でとても美味しかったと異口同音に口を揃えました。
真夏にしか味わえない一品は、猛暑と夕顔の実のワタの味噌汁の食感が心に刻まれました。
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