暑い日が続きますね。しかし人間だけが暑いと言っているだけで、暑くないと繁殖できない動植物がたくさんいますよね。
そんな中か、何時ものようにスクーターで、愛犬トイプードルまぁこを連れて、地元益子町の、里山の麓に有る堂ヶ入沢公園に、散歩しに行ってきました。
アサザ開花
砂防ダムから流れ込む沢水を、貯めて水生植物や鯉・フナなどを保護している、池があり、綺麗な蓮があると思い、撮影しようと近づくと、黄色い蓮の花はあまり見かけませんよね。それに小さくて蓮とは別物でした。
別名、姫コウホネとも言うらしいですが、栃木県の固有種、下野コウホネとは、葉も茎も花も全く異なります。(色だけは黄色で似ています)
関連記事 下野コウホネ(メインブログで紹介しています)
https://tabikaz.com/simotukekouhone-2016
アサザの分布
ミツガシワ科アサザ属の多年草で、ユーラシア大陸の温帯地域や北アメリカに分布します。日本では本州や四国、九州で見られます。
特徴
睡蓮に似た切れ込みのある浮葉をつけますが、睡蓮よりはずっと小さくて、近で見ると区別が付きます。
夏から秋にかけて黄色い花を咲かせます、よく見るとキュウリに似ていますね。
5弁の花は根元でつながっている合弁花です、そして葉の周りにフリルのように細かい切れ込みが入っています。
アサザは「異型花柱性」という特有の繁殖方法を持っています。それはメシベがオシベより長い「長花柱花」とその反対の「短花柱花」があり、その異なる花型の間で花粉のやりとりがされた場合のみ種子ができるというものです。種子はできなくても地下茎を伸ばして成長しますので、繁殖に影響しません。
アサザは漢字では浅沙と書きます。それは浅い所に咲くことからきているというのが通説です。
朝早く咲く「朝咲」からきたという別説もあります。
たしかにこのアサザは午後には花を閉じてしまします。
雨の日はもちろんですが、雲が多い日など天気が悪い日には花を開きません。
環境
水路や小川、池などに生育しますが、近年、護岸工事や水質の低下などにより、各地で個体群が消滅したり縮小したりしています。
環境省のレッドリスト「準絶滅危惧種」に登録されています。
あとがき
まさに暑い夏の太陽がよくお似合いの、キュウリの花に似た可愛らしい花を、天気がよい午前中に発見できたのです。
盗掘禁止の看板がないのが、心配の種ですが、いつ頃まで開花時期が続くのか、頻繁に訪れて見守ろうと思います。
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