半夏生(ハンゲショウ)開花|半化粧と表記も

毎年我が家の庭の片隅に自生している絶滅危惧種とも言われる半夏生が今年も開花中です。半夏生というと夏至から数えて11日目から5日間を言い季節を表しますね。この半夏生の花も正にこの季節に開花し、季節を表す半夏生の名に通ずるものを感じます。

半夏生(ハンゲショウ)または半化粧

半夏生のとは

庭の片隅に自生している半夏生は、ドクダミ科の多年草、落葉草本植物、本州以南に分布しています。
ドクダミ科と言う事もあり、細長いハート型の葉をしていますが、ドクダミの葉は横幅が広いハート型なので、やや異なりますね。
匂いは、ドクダミほどの独特の強烈な匂いではありませんが、青臭いやや控えめな匂いです。

子供の頃は、野山の特に湿地帯などに多く生息しておりましたが、最近は環境が変化したせいか、見る機会が少なくなりました。自治体によっては絶滅危惧種に指定しているとか。

現在の草丈は、20cm~40cmくらいで、葉の大きさは、5cm~10cmくらい、細長くあまり濃くは無い緑色をしています。

6月末頃から、葉茎の元から黄緑色した穂が出て垂れ下がりながら白色になり、同時期または開花後に、葉が白くなり(葉の表面のみ)、花びらのように見えます。
開花するにつれ、花穂が直立します。

半夏生(ハンゲショウ)の花と白い葉

半夏生(ハンゲショウ)の花が直立

半夏生(ハンゲショウ)の花と白い葉

半夏生の薬効は

ドクダミは、薬効があると言われていますが、本種も薬効があると言われています。
1.乾燥した葉を煎じて飲むと利尿作用がある。
2.生の葉をすり潰し、ただれた皮膚に塗ると炎症が緩和される。
などの効能があるようです。

半夏生(ハンゲショウ)の花と白い葉1

繁殖経路は

盗掘したのではありません。

妻の実家では、河川敷付近に2反(600坪)の畑がありまして、その端に自生していたものを採取して庭に植えたのが始まりです。
庭木を頂いた時、根の土に付いてきた物と思われます。

名前の由来は

名前の由来は、諸説あるようですが、
1.季節を表す半夏生の頃に咲く花
2.葉が部分的に白く化粧する半化粧
などがありますね。

半夏生(ハンゲショウ)の花と白い葉2

半夏生(ハンゲショウ)の花と白い葉3

絶滅危惧種と言われますが

半夏生とミョウガは保護して育てています。ドクダミとホタル草など雑草は排除していますがそれらは繁殖力が強いため、半夏生は、ドクダミとミョウガの中で勢力争いを展開中です。
絶滅危惧種と言われている割に、我が家の半夏生は繁殖力は強いです。

開花時期に野山で出会っても

庭にあるから半夏生と解りますが、開花時期にしか葉が白くならないため、この時期以外で野山で出会っても中々気づきませんね。

 

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