長野県長和町の桑窪城跡を登城ルートを探索中に、道路脇の斜面に新緑の中、まさに紅一点の紅葉いちごが、橙黄色鮮やかに、まるで僕たちの来るのを待ち構えていたかのように、たわわに実っていました。実にさわると、ぽとりと落ちるぐらいの完熟度でした。

桑窪城跡紅葉いちご1
画像のように、枝を持ち上げて撮影しないと良く見えません。橙黄色の実が生っていますが、夢中で取ると、枝にはトゲがあり痛い思いをします。優しく手をさしのべて触れると手のひらに落ちます。(引っ張って取るとトゲが痛いですよ)
この付近に、同じぐらいの大きさの木が、10本近くたわわに実のった、橙黄色の実付けていました。
紅葉いちご(ミミジイチゴ)
バラ科キイチゴ属に分類される植物
東日本に分布し、葉は「もみじ」のように3~5中裂し、縁には粗い欠刻と鋸歯があり、葉柄には、かぎ状の棘があります。3月から5月ごろ、白い5弁花を下向きに咲かせ、初夏には美味しい果実が、橙黄色に熟します。
我が郷土では、クマグミと言って親しまれています。クマが好んで食べるのでしょう、クマの餌をあまり横取りすると可哀想ですよね、クマだって必至に生きているんですから、ほどほどに食べて残して帰りましょう。

桑窪城跡紅葉いちご完熟
低木なので目の高さより、低い位置に枝が有ると、葉に隠れて注意してみていないと中々気づきません、見上げるような位置の、土手の斜面に生えていると、簡単に見つかります。
試食
では、恒例の試食タイムといきましょう。
風味
独特の香りがしますが、決してきつい変わりではありません、むしろ風味がほぼ無いと言った方が正解か。子供の頃駄菓子屋で科学的に香り付けされた風味駄菓子を食した時の風味に近いですが、うまく表現出来ません。一般的なフルーツでは表現しにくいです。
味は、酸味が全くありません、甘みは変に甘すぎず自然の甘さ(要するに糖度は極めて低い)です。
食感は、袋に入ってはじけるぷちゅぷちゅとする感じはしますが、多くは柔らかいのでそのままぷちゅぷちゅする感じはしないで、水分になり喉を潤しながら流れ込みます。
水分が多いので、林道を歩いて喉が渇いたところに、ジャストタイミングで補給できました。
こういう自然の甘さで、喉そして体の乾きを潤し、ミネラルたっぷりの大自然が産んだ大地の恵みに感謝です。
あとがき
大体、50ヶは食べました、まだまだ残っていましたが、熊にそして野鳥の為に残して帰りました。
(元々彼れの食べ物です、僕はただの横取りです)
コメント
紅葉いちごって、初めて聞きました。
酸味がないんですね。水分補給には最適ですね。
山間部の特に沢沿いの湿気の多い場所に生息していることが多いですが、今回は沢からかなり離れた高いところにありました。
常に湿度が高いところなんでしょうね。
酸味がなく、自然な甘さがあり食べ過ぎても甘すぎないので、気分は悪くなりませんでした。
喉が渇いた山道で出遭うと水分補給には最高ですね。