ナスは肥料も手入れも少なくても比較的簡単に育ち収穫出来ますね。しかし、収穫量は管理することにより多く望めます。5月にナス苗を購入してから収穫までを解説します。
ナス(茄子)
インド原産と言われるナスは、乾燥に強く当地では昔から日照りナスと言われ晴天が続く真夏の乾燥や暑さに耐え育ち収穫出来ると。しかし、収穫時は水を必要としているわけでして、乾燥に強いのとは別に考えなくてはいけませんね。
今年は、長なす3本・千両ナス1本・とろける細っこナス2本・米ナス1本を育てました。
植え付け・支柱設置
前日に、ミニ耕耘機で耕してクワで畝を作ります。
最初に蛎殻石灰を畝に撒きました。
発酵鶏糞は、植え付ける1週間程度前に撒くのが望ましいですが、苗と同時に買った場合は、根本から約50cm離せば根やけはしないと思う。
1メートル間隔で苗を植えます。穴を30cmほど堀り腐葉土と土を混ぜてから苗を植えて土で固定しました。
植え付け後は、乾燥防止に麦わらを株元に敷き詰めました。
(隣接地の畑から刈り取り日を待ち頂きました)
倒伏防止になるべく早い時点で支え棒を施します。
追肥・整枝(剪定)・摘葉
畑に植えてからは、2週間ごとに畝の株間、畝の肩、畝の谷など順次場所を変えて追肥をしました。
6月までは、発酵鶏糞を与え、7月からは発酵牛糞に替えて与えました。
各苗を幹枝4本程度にしました。草の枝の具合を見極め、2本の枝から各2本枝を出して幹枝4本にしたり、3本に分かれた枝から1本だけ幹枝を出すなどしました。
その頃は、株元から枝分かれした部分に古い葉が残っていますので、葉欠き(摘葉)をします。
また、葉欠きの跡からわき芽が出るので、それも摘葉します。
なるべく多く葉を摘葉し、幹が見えるようにして太陽光をあてます。
余ったパセリの種を株元に蒔きました。防虫効果があるとか気休めですが。
後に、食べられますね。
開花・収穫
購入時は、開花または花芽がありました。無理に摘花しないで咲かせて実らせた方が、樹ぼけになりにくいと思います。
但し、大きく成長させるのでは無く、未熟なときに収穫します。草の勢いが悪くなるのを防止します。
花が咲き出したときの追肥量が充分かどうかは、雌しべの長さで判断できます。
雌しべを囲むように雄しべがありますが、雄しべより雌しべが飛び出しているのが、養分が充分補給されている目安になります。
4本仕立てにした幹枝の途中から開花して実を付けますが、通常の大きさまで育てないで半分くらいの大きさで収穫します。
幹枝を伸ばして育てる時点では、実が小さい時に収穫して、幹枝の勢いを温存させます。
やがて、幹枝も丈夫に伸びた頃、幹枝からわき芽が枝となります。その枝は生り枝として使います。
上の画像は、生り枝から収穫中です。
収穫した枝の先を摘芯します。
その後、摘芯した枝のわき芽から枝を伸ばして実を付けさせます。
8月に入り、生り枝に実ったナスを本格的に収穫を始めました。
手前から長なす3本・千両ナス1本・とろける細っこナス2本・米ナス1本順で植えてあります。
上の画像は、とろける細っこナスです。この種類は曲がっていても問題ないと思う。
(購入時のタグの画像も曲がっていた)
※ 通常、キュウリなどは栄養不足や水不足などの要因で曲がりますね。
米ナスは樹ぼけになり、花は咲けども実にならない、実が黒くなる前の白いうちに落果してしまう状態になり、葉が巨大化して葉の中央付近に鋭いトゲが出ている。下の方の巨大化した葉を、1日に3枚から4枚を3日おきに摘葉して危機感を与えると2週間後に落果しなくなり黒いナスが確認出来ました。
米ナスは、樹ぼけナスから脱却して、実を付けるようになり、後続が次々に実を付け始めました。
500mlのペットボトルを大きさの比較に置きました。
左側の5本が長なすで、左端は幹枝に生った未熟収穫で、下の2本は千両ナス、紫色のとろけるとろっこナス7本、この中で一番美味しいと思うのがとろける細っこナスでした。来年は全部とろけるとろっこナスにしても良いくらいです。
害虫駆除
無農薬野菜を目指しておりますので、ニジュウヤホシテントウやアブラムシは、指で潰すのが一番です。
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