2月12日は初午(はつうま)、2月の最初の午の日ことですね。旧暦の初午の頃は、春本番を間近に控えて、農作業が始まる時期で、豊作を願い村社にお参りして、郷土料理の「しもつかれ」をつくり豊作を願ったと言われています。
しもつかれ
「しもつかれ」は圧倒的に呼び名はしもつかれですが、他地区では、「しみつかれ」など呼び方は様々です。栃木県はかつては、下野の国でした、名前の由来は下野から来ているようです。
栃木県の郷土料理と申しましたが、県北や両毛地区(足利市ほか)は食さないようです。
かつては、食材の少ないこの時期に、工夫を凝らし有る材料を生かして、しもつかれを頂いたと思われます。
各家庭にそれぞれの味があり味の伝承が遙か昔から続いています。(少なくなりましたが)
しもつかれレシピ
食材は大根、人参、新巻鮭の頭、油揚げ
大根3本、人参2本、新巻鮭の頭部と背骨、油揚げ4枚と鬼おろしを用意します。我が家では、大根を少々乾燥させてから使用します。
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新巻鮭の頭部と骨は、圧力鍋で
新巻鮭の頭部と骨は、圧力鍋で、数十分ボイルします。
鬼おろし
その間に、大根と人参を鬼おろしで、鍋の中におろします粗めの大根人参おろしができます。通常のおろし金でおろすと、細かすぎて、煮ているうちに溶けて独特の食感がでません。
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各食材を煮込む
圧力鍋でボイル完了した後、先ほどおろした大根と人参の鍋に刻んだ油揚げを入れ新巻鮭の頭の粉々になった出汁の素と一緒に煮込みます。
後は、1から1.5時間弱火で煮込みます。
酒粕投入
良く火が通り、柔らかくなったら、酒粕を投入します。近所のお店で地酒の酒粕(500g入り)を購入しました。半分(目分量)程度を投入してゆっくりと溶かしながら、弱火で更に30分ほど煮込みます。酒粕は糖分があり焦げ付き安いので、放置してはいけません。付きっきりで監視並び、かき混ぜを行います。酒粕の良い香りでほろ酔い気分に成りますね。
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味付け
我が家の場合味付けは、新巻鮭に付いた塩分のみの味付けにして、一切の塩分は調味料は添加しません。(新巻鮭の塩分により仕上がり時に若干の調整はありますが)今回は、鮭の頭が小さくて塩分がかなり控えめでしたので、やむなく加塩しました。
毎回味が、微妙に違ってきます。大根の甘み、量、大根内部水分、そして新巻鮭の頭の塩分と量、酒粕の量など様々な要因が絡み合い、同じ味は出ませんが、我が家の基本は、一緒です。
出来たては、勿論旨いに決まっていますが、一晩二晩と過ぎると更に旨味が増します。旨くなった頃には無くなるのが常です。
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あとがき
仕上がりを初めて見る方は、一瞬「飲み過ぎて吐いた」様なイメージをもたれますが、是非一度ご賞味頂ければ、良さがお解り頂けると思います。
通常のご家庭では、初午の日又は、その前後に造りますが、我が家では、この季節新巻鮭の頭が入手出来れば、初午に拘らずに、造っています。
僕は、子供の頃から「しもつかれ」が大好きで、今でも毎年この時期が待ち遠しくてたまりません。
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