2020年の初午は、2月9日日曜日です。2月の最初のうまの日が初午(はつうま)となります。旧暦でいう初午は、かつて農業が盛んで、稲作の準備を始める頃で、神社にお参りして、栃木県の郷土料理である「しもつかれ」を食べて豊作を祈願しました。我が家でも、初午にしもつかれを作り食べる伝統を守り毎年作って食べています。
しもつかれ
栃木県の地域にもよりますが、呼び名が微妙に違うようです。しみつかれ、などと呼ぶ地域もあるようです。いずれにしても、かつて栃木県は、下野の国(しもつけのくに)と呼ばれました事が関連していると思われます。
昨年末に、お歳暮で頂いた新巻鮭の頭を2分割にして冷凍保存をしておき、例年通り初午の頃に出汁のベースとして使います。
大根収穫
我が家庭菜園に、昨年から収穫せずに放置してある大根を使いました。例年、大根を収穫してから少し乾燥したものを使用していますが、今回は当日収穫して、使用しました。
14本収穫しました。細くて小さいですが、数が集まれば充分な量を確保できます。
大根を収穫してからガチャポンプで井戸水を汲み上げながら、水洗いしました。井戸水は暖かく感じて水遊び最高。
しもつかれ調理
今回の材料は、上述の新巻鮭の頭と尾1尾分、人参2本、自家製大根(小)14本、油揚げ1袋、酒粕500gを使いました。
酒粕は、有名ブランド酒蔵のものでは無く、地元の酒蔵で製造された酒粕を使います。プレート状に圧縮してないフワフワの酒粕は風味が生きているし、溶かすのが容易なんです。
圧力鍋で新巻鮭の頭と尾を煮込む
新巻鮭の頭1尾分を圧力鍋に入れ、水を少量入れてから弱火で30分ほど煮込みます。
野菜をすりおろす
その間に、大根と人参を皮を剥かずに、鬼おろしでおろします。おろし金では細か過ぎて、しもつかれらしく仕上がりません。
手を怪我するので慎重にすりおろします。大きな鍋にたっぷりとすりおろしました。
大豆を入れるご家庭がありますが、我が家では大豆は入れたことがありません。大豆は嫌いではありませんが、風味でその他の食材が負けてしまうため入れません。
鍋で煮込む
圧力なべて加熱した新巻鮭の頭と尾を、鍋に移しすりおろした大根と人参、短冊に切った油揚げを入れて、煮込みます。
2時間程、弱火で煮込みました。
最後に酒粕を投入します。酒粕を最後にしないと焦げ付いてしまい苦労が水の泡になります。
味付けは
今回も、調味料類は一切使用しません。出汁の素など購入した調味料は使いません。新巻鮭の頭と尾の出汁のみです。
今回は新巻鮭の塩分が少し多かったようです。仕方なく、大根おろしを追加しました。そこで問題は焦げ付かないで加熱することです。ひたすら掻き回して加熱しましたが、大根は生でも食べ慣れるので拘って加熱しなくても良かったんですよね。
暖かい内に沢山食べましたが、翌日の冷めた頃もまた違った感じで味わい深いです。
今年は、初午を待たずに早めに作りました。
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