手作り干し柿|初冬の大地の恵み

昼間は暖かい日が続き過ごしやすいですね。甘柿の季節も終わり渋柿が少量残る初冬の穏やかな午前中に、近所の庭先にある渋柿を頂き剥いて干しました。

干し柿を手作り

寒冷地方は渋柿が多いようですが、当地は渋柿と甘柿が混在する地方でして、甘柿が終わる頃に渋柿を干して、農家など旧宅の軒先に並ぶ姿は初冬の風物詩ですね。干し柿が並ぶ初冬の風物詩も年々少なくなりましたね。我が家では旧宅ではありませんので絵にはなりませんが、少しでも懐かしい風景に浸り、出来上がりの頃はコタツで温まりながら食べたいと思います。

渋柿の収穫

近所の農家の庭先に、収穫をしないまま毎年落果させている渋柿があるため、勿体ないので分けて頂きました。

渋柿を収穫

二種類の柿の木があり、大きめで皮が黄色い柿と先の尖った小さめの柿の木があります。大きめの柿の方が食べ答えがありそうですが、既に完熟気味で収穫しようとすると落果してしまいます。ほんの少しだけ収穫しました。一方の先の尖った種類の柿は小さくて中まで硬くなりそうですが、まだ硬さが残り干し柿にするには充分使えそうでした。生っている状態で黄色から赤みがかった柿の実を試食すると渋みが残りますが、食べられないレベルでは有りませんでした。
想像するに、小さめの柿の木は甘柿の種から実生で育ったと思われます。家人も苗を植えた記憶が無いと言っていました。

収穫するのが2週間ほど遅かったようです。種類や日当たりの状況にもよりますが、既に完熟状態で手で触ると、とても柔らかくチョットした振動で枝から落下してしまう柿が何個か有りました。それでも手作り柿を作りたくて、なるべく硬い実を収穫しました。

高い位置に実っている柿を収穫するときは竹竿でたたき落とすなどをしますが、運良く手で枝を引っ張り収穫出来ました。枝ごとカットしながら、柿の実を収穫しました。

干し柿の加工

たこ糸で縛れるくらいの長さに枝を短くカットしてから柿の皮を剥き、たこ糸の両端に柿の木の尻の枝を縛ります。そして塩水に浸けてから干します。

塩水は、水500mlに対して粗塩50gと焼酎20度を10CCほどをサラダボールに入れてよく混ぜておきます。

漬け込む時間は、1から2分程度です。1セット(2個)を縛って塩水に浸け、2セット目の柿を投入して3セット目が出来たら最初の1セット目の柿を取り出して干す。その順番で次々に干して行きます。

渋柿を糸で縛り塩水に浸ける

渋柿を糸で縛り塩水に浸ける2

軒下の直接雨が当たらない場所が理想的ですね。

渋柿を干す1

枝が付いてない柿が1個ありましたので、箸で尻付近を挿して穴を開けたこ糸を通して縛りました。

枝の無い柿は箸で穴を開ける

夫婦二人で行いました。収穫から皮むき加工そして干す作業まで約2時間要しました。

全部で29セット58個干すことが出来ました。1ヶ月くらいで甘い干し柿が完成します。

天日干し中

渋柿を干す2

上の画像は、約24時間経過した状態です。表面が乾き中は柔らかく感じます。
晴天が続けばカビの生える確率は低くなりますね。
雨天になりカビが心配な場合は焼酎をスプレーします。

 

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