鯉のぼりの竿の立て方

5月5日はこどもの日(端午の節句)、鯉のぼりが優雅に泳ぐのも最終日になりますね。

こどもの日

こどもの日とは言え、男の子を祝う行事となっていますね、旧家は未だに男子誕生すると、鯉のぼりをご実家から贈られ、当家では竿を用意しなければなりません。

しかし、最近は様子が変わって来ています、鯉のぼりを泳がすことは、端から見て小さい男のお子さんがいると、一目瞭然で分かってしまいます。

セキュリティーの観点から、旧家であっても鯉のぼりを自粛をするお宅が、増えてきたようです。

実際の所は、普通のご家庭の敷地では、このような大きさの竿は立てられないわけです。

鯉のぼり

鯉のぼり竿の施工

30年以上前の話ですが、愚妻の実家の兄夫婦に男児(甥)が生まれた時、鯉のぼりのを揚げると言う事になり、クレーンを使用しないで立てられると、近所の方が言うので、もう興味津々でお手伝い(邪魔しただけ)しました。

通常の、建造物を建てる場合は、必ずと言って良いほど、クレーン車が登場して、ワイヤーなどでつり上げて定位置にセットしますよね。

しかし、その方クレーンを使用しなくても立つと言う、まぁクレーンが気軽に頼めるような時代になったのは、ごく最近のことですから、クレーンなど無かった時代から立てていたわけですから、不思議ではありませんが、現代に生きる者としては、便利な重機を使うのが当たり前ですがね。

図で説明

駄文で説明するより、図解で説明した方が、納得頂けると思い、イメージ図をおこしました。

 

鯉のぼりの竿

支えの柱(支柱)を立てます、比較的大きな丸太を使用する場合の支柱は、2本ですが、短くて細い場合は1本の場合もあります。

1.あらかじめ、穴を掘り支柱を立てて、周りを埋め戻し、地盤を突き固めます。

2.GL(地面)から30cm程度の所に、穴をドリルで開けます。

3.竿(丸太)にも同様に穴を開けます。

4.支柱の下の穴と竿の下の穴に、固定用のボルトを差し込み、外れない程度にて(手回し程度のトルク)ナットをしめます。

5.竿の先端付近に、ロープを付けます、ただし強く竿にロープを締め付けると、外れなくなります、10メートル付近まで、はしごで上がって外すのは大変危険ですし、一般家庭に10メートル級のはしごなどありません。輪っかにしてほどけないように縛ります、ロープのテンションを下げると自然に輪っかの部分が落下してくるようにです。(輪っかが手の届く範囲の丸太の外形より大きい必要があります。

6.風車と鯉のぼりを掲揚するための滑車とロープを付けてます。

7.トラックをバックで竿の下に入れて、(トラックの荷台に誘導員役が必要です、図面に書き忘れました)ゆっくりとバックしてゆけば、竿の角度が、徐々に垂直に近づいてきます。

8.ここでロープを操る作業者の出番です、トラックの荷台で押して行き垂直になった瞬間に勢いが付いているので、反対側に倒れてしまいます、それを防ぐために、ロープでトラック側にテンションをかけていて貰います。

9.竿が垂直になったら、ロープで支柱と竿を仮固定して、支柱の30cm程度下の所を、支柱と竿を一気に貫通して、固定ボルトで閉じます。(一気に貫通しないとほぼ合わない)

10.ロープのテンションを緩めれば、ロープは自然に落下してきますので、外して完了です。

 

あとがき

先人の知恵を後世に伝えること大切ですが、ライフスタイルの変化で機会がなくなりつつあります、こんな方法で施工したと言うことを知って頂ければ幸いです。

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